画面共有を使うことで、リモートでもほぼ現実で行う会議と同様に行えますが、遠くの誰かと一緒にプレゼンをしなければならないとなったらどうでしょう?
やってみると分かりますが、スライド切り替えのタイミングなどが地味に難しかったりします。画面共有をしている人が、遠くにいるプレゼンパートナーの望むタイミングを推し量るのって結構ムズイんですよね。リモートだと表情や空気感が伝わりづらいからかもしれません。
そんな時に役に立つのがTeamsの画面共有の機能の一つである「制御を渡す」です。
この機能を使うと以下のようなことができます。
- パワポの共有画面の制御をプレゼンパートナーに渡すと、パートナーは自分のタイミングでスライドを進められる
- 制御を渡した相手のマウスカーソルも共有画面に表示される
- デスクトップ画面を共有した状態で制御を渡すと、渡された人はこちらのPCを自由自在に操作することができる➡何か問題があったときに「オレのPCに入ってきて、何とかしてくれ!」的な頼みが遠く離れた人にできる
「制御を渡す」やり方
「制御を渡す」は画面共有機能の中の一つなので、当然最初に自分の画面を共有する必要があります。ただ、相手に渡す制御の範囲によって「デスクトップ共有」か「ウインドウ共有」かが変わってきますので、まずはここを明確にしましょう。
「デスクトップ共有」で「制御を渡す」
自分のPCの制御を相手に渡すことに等しいです。制御を渡された人は、こちらのPCの機能を基本的に全て使えるようになります。なので、このやり方はプレゼン向けというよりは、自分のPCに何か問題があったときなどに誰かに直接いじって欲しい場合に使うのがいいかと思います。
「ウインドウ共有」で「制御を渡す」
共有しているウインドウを誰かが操作できるようにします。このやり方だと、制御を渡された人は、共有されている一つのウインドウだけしか操作できないので、見られたくないものが間違って開かれたりとかは起こりません。プレゼンパートナーには基本的にこちらのやり方で、制御を渡せばいいと思います。
「デスクトップ共有」か「ウインドウ共有」で自分の画面を共有してから以下のように操作してください。
- マウスカーソルを画面の最上部ギリギリまで動かします。
- 黒いポップアップバーが表示されるので、バー中央にある[制御を渡す]をクリックします。
- 制御を渡したい相手を、表示されたリストから選んでクリックします。

制御が渡されると、渡された人のマウスカーソルがその人のアカウント名イニシャルがついたアイコンと共に表示されます。今回の例では「ポチ」さんに制御を渡したので、ポチさんのイニシャルである「ポ」が彼のカーソルの下に表示されています。

プレゼンが終わるまで、相手が制御を持ったままでも別に問題はないと思いますが、もしまた自分だけで操作したいという場合は
- 画面の最上部までマウスカーソルを持っていきます。
- 表示された黒いポップアップバーの中央にある[コントロールをキャンセル]をクリックすると、再び自分だけが共有画面を操作できるようになります。

非画面共有者側(会議参加者)から「制御を要求」する
言い方が物々しいですが、画面を共有していない会議参加者側から、共有している人に「制御を要求」することも可能です。
会議人数が多くて、画面共有者が制御を渡したい人をリストから探すのが困難なときに役立つ機能かもしれません。大勢の中から手を挙げてくれるようなもんですね。
やり方は簡単で、画面が共有されてから参加者側の画面上部に表示されている[制御を要求]をクリックするだけです。
すると画面共有している人の画面上部に黒いポップアップバーが表示されるので、[許可]をクリックしてもらいます。
今回紹介した「制御を渡す」機能を使用することで、遠く離れた人がこちらが共有している画面を自由に操作できるようになるので、リモートで誰かと一緒にプレゼンをするときには、大変便利な機能です。
また、デスクトップ画面を共有時に相手に制御を渡すと、相手側はこちらのPCを自在に動かせるようになるので、何かトラブった時にPCに詳しい人に「入ってきてもらう」ことが可能になります。
ただ、デスクトップ画面共有時の制御譲渡は、当然場合によっては非常にリスキーなので、本当に信用できる人だけに行いましょう。
プレゼンパートナーには、基本的に「ウインドウ共有」から「制御を渡す」でOKです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。