どーもヤマジです。
ことばの由来とか語源って面白いですよね。語源から色々なことばの共通点などを見つけられると「なぜそう表現するのか」がストーリーのように理解でき、語彙が定着しやすかったりするので、日本語の授業で生徒さんに何か教えるとき、特に漢字を教えるときには語源もセットで説明することがあります。
ただ未だに納得いっていない二字熟語がありまして。そう、SHINSETSUです。「親を切る」と書いて『親切』。メッチャ、キャッチーですよね。語源とか教えなくても字面がインパクトありすぎるんで、生徒さんは割とすぐに覚えてくれます。
ただ、語源由来辞典によると「親切」の語源・由来は
親切は、「親を切る」という意味ではない。「親」は「親しい」「身近に接する」という意味で、「切」は刃物をじかに当てるように「身近である」「行き届く」という意味がある。つまり、身近に寄り添い、行き届くようにすることが「親切」の意味である。また、思いいれが深く切実であることの意味では「深切」が用いられ、漢語ではこの意味で用いられることが多かったため、古くは「深切」の字が常用されていた。「親切」や「深切」のほか、当て字として「心切」の漢字も使われている。
らしいです。当然、親を切ってるわけじゃあないんですよね。
『切』には『切実』とか『切迫』とかいう表現があるように、心から強く思うといった意味合いも含まれているようです。『心に刻む』とかいう表現もあるし、切ったり、刻んだりすることで『何かに深く入り込む』、つまり『何かに対して深く接する』ことができるということですな(‘ω’)ノ
・・・・・いや、オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!
だったらシンプルに『深接』って書いた方が、よっぽどフレンドリーで正に親切な感じしません?意味的にもそして我々漢字を使う側にも。
ていうか”古くは「深切」の字が常用されていた“、のに変な色気だして『親切』にしてんじゃねーよ!
どっかのアホが「普通は『深』が使われてっけど、ここは敢えて『親しい』の『親』にしてみねーか?音も一緒だし気が利いてんだろ?パッと見、親を切っちゃってるけど、実は全然違う意味なのパネぇー!w」的にシャレオツ気取ったつもりかもしれねぇが、『切』もあるから、ワンクッション、ツークッションおかねぇと語源に辿りつかねぇじゃねぇか!
何千、何百年後かに漢字勉強する俺らのこと1ミクロも考えていない傲慢っぷり。
少しはユーザーのこと考えんかい、ワレェ!
というわけで取り乱しましたが、今回は最高にユーザーアンフレンドリーな二字熟語『親切』の由来に関するお話と個人的な憂さ晴らしでした。
由来関連ではコロナウイルスの由来についても書いたので興味があれば、そちらも是非。
最後まで読んで頂きありがとうございました。