どーもヤマジです。今気づきましたが、アイキャッチ画像のポカリスエット感がハンパないっすね。
さてパソコンで作業をしていて、こんな☟経験をしたことはありませんか?
- 机が小さいからマウスがキーボードにガンガン当たってイライラ
- なっがい資料を読むためにマウスホイールを鬼のようにグリグリして指が死んだ
- 長時間のPC作業で手首を痛めた
- カフェでもマウス使って効率良く作業したいけど、大きいマウスはかさばるしダサいからやっぱタッチパッドか・・・
こうした悩みも一つ一つバッチリ解決してくれるのが、今回紹介する超小型エルゴノミックマウス「ProPoint SM600」です。
「省スペース」「高速スクロール」「手が痛くならない」「超軽量で持ち運びやすい」のいずれかが当てはまるマウスを探している方は、マジで一考の価値アリっす。
この記事では、ちっちゃなボディにたくさんの機能が盛り込まれた高性能マウスProPointを、長所・短所にしっかり触れながら徹底レビューしていきます。
ちなみにこのマウスは、Bluetooth接続とUSBレシーバ接続の両方にも対応しています。
良いところ
ProPointはエルゴノミクス(人間工学)に則ったデザインになっているため、長時間使用していても疲れにくく、手首の負担も普通のマウスに比べて大分軽減されます。
数あるエルゴノミックマウスの中でもProPointが突出している点の一つは、その大きさでしょう。いや、小ささと言った方が正確かもしれません。
そのサイズたるや、掌にスッポリ収まってしまうほどです。

掌にスッポリ収まるサイズ感
以前レビューした「DELUX: エルゴノミクス静音無線マウス」と大きさ比較するとこんなに違います!
サイズに関しては、大体お分かりいただけたかと思います。このサイズのお陰で、作業場が狭くてもキーボードにガンガン衝突することなく、普通にマウス操作が行えます。
ただ、これだけ小さいので操作感に一抹の不安を感じる人もいるかもしれません。しかし!この点に関しても心配はありません( `ー´)ノ
ProPointの持ち方は、普通のマウスのように覆いかぶせるように「握る」のではなく、ペンを持つように「つまむ」という実にユニークなもので、最初こそ少し戸惑いますが、慣れると非常に使いやすく、細かい作業も捗ります。

ProPointの持ち方:まるでペンを握っているかのよう
また、その形状故、ボタン配置も独特で普通のマウスの右/左クリックボタンや中央ボタンが、このマウスでは一列に並んでいます。一番手前の中央ボタンは最初こそやや押しづらいと感じますが、この辺は慣れれば何の問題もありません。

ProPointのボタン配置
「ペン持ち」を謳っていますが、さすがにスタイラスペンほどの精密な描画はできません。ただ、かなり近い感覚で操作することができるのは確かです。

スタイラスペン(左) ProPoint(右)
またマウス自体が非常に軽量なのも相まって、細かい作業を長時間しても手首が疲れにくいです。

重さは脅威の24g!
ProPointには他のマウスにはないTiltジェスチャーというユニークな機能が搭載されています。Tilt、すなわち「傾ける」ことを意味していますが、その名の通り、マウスをある角度まで傾けることで、通常のポインター操作からスクロール操作に切り替えることができます。
ニュース記事やYouTube等を見ている時、普通は下へ移動したい場合はマウスホイールをグリグリ回してスクロールしますよね。ページが長ければ、長いほど、この操作は結構億劫です。
そんな時、ProPointならマウスを傾けて、そのままスーっと滑らせることでスムーズかつ非常に直感的にスクロールできます!
控えめに言って最高です。一度慣れると、もう普通のホイールグリグリは使いたくなくなります。滑らせるスピードに合わせて、ページ移動速度が変わるので、かなり下の方でもひとっ飛びです。イメージとしては、スマホで指先で勢いつけて、グッ・・・スパーン!とスクロールする感覚に近いです。
また、ゆっくり滑らせることでジワジワ移動することも可能なので、じっくり記事を読みたい時にも重宝します。
さらにウレシイのは、上下だけでなく左右にもスクロールできることです。左右スクロールができるマウスは結構ありますが、ProPointは上下左右スクロールが同時にできるので、何と斜めスクロールが可能なのです!
実際の挙動はこちらの動画からご確認ください☟
この斜めスクロールができるだけで、個人的には十分買う価値があったと思っています。パワポ編集時に、スライドをズームしてから縦横無尽に移動できるので、細かい部分の作業効率がバク上がりしました。
ProPointを購入すると、USBレシーバ兼急速充電器も一緒に付いてきます。
そして何と60秒充電するだけで、1時間使用可能となるので、もしバッテリーが切れてしまってもすぐに復活します。どこぞのゼリーみたく10秒チャージ!・・・とまではいきませんが、60秒で1時間も持つなら心に余裕ができますよね。
またこのUSBドングルには磁石が付いており、ProPointを充電した状態でノートPCをどこかに持ち運ぶ時でも簡単には落ちないので、地味に便利です。
また、公式サイトによると、約2時間でフルチャージでき、長時間使用しない時は電源をOFFにしておけば、2週間程度バッテリーが持つとのこと。
ProPointの底部のON/OFFボタンの中間にはPresentationモードなるものがあり、ここにボタンを合わせるとマウスを宙に浮かせた状態で、マウスカーソルが動かせたり、プレゼンテーション時に疑似レーザーポインターを操作できるようになります。
操作は、結構クセがあるので慣れが必要ですが、パワポのプレゼンなどで非常に重宝しそうな機能です。空中で操作できるため、平らな場所を必要とせず、慣れれば寝そべりながら仙人のようにPCを操作するなんてことも可能です。
気になるところ
軽さ、持ちやすさ、操作性、充電能力の高さなど良いこと尽くめって感じのProPointですが、敢えて不満点を挙げるなら、まず筐体のチープさと剛性の低さでしょうか。
付属の専用収納ケースはなかなか良い質感なのですが、後述する値段の割にマウス本体は「THEプラスチック」って感じで高級感の「こ」の字も感じられません。
見た目のチープさだけならまだ目を瞑りますが、ちょっと強めに持つと「ミシ」っと鳴るので、細かい作業するときについつい力んでつまんでいると、いつかぶっ壊れるんじゃないかと不安になってきます。
半年ほど毎日使用し続けていて、未だに機能的な問題はないので大丈夫っぽいですが。。。
しかし、購入から2か月目くらいで、ボタンがどこかに干渉するようになったのか左クリックボタンを押すたびに、「ミシミシ」や「ギシギシ」と鳴くようになり、これは非常に不快でした。マウス本体の剛性は、今後後継機が開発されるなら是非改善して欲しいところです。
ただ、この「ギシギシ」音は、市販のシリコンスプレーを問題個所に吹きかけることで全く気にならないレベルまで改善するので、マウスでこうした異音がするようになった場合は、是非試してみてください。ただ、吹きすぎると中の電子基板をダメにしてしまう恐れがあるので、騙し騙し慎重に塗布しましょう。
色んな機能がてんこ盛りですが、私が購入した時は、1万円台後半~2万円強という価格設定でした。正直攻めすぎです。
ボディのチープさや剛性の低さを鑑みると、人によっては1万円くらいだったとしても高く感じるかもしれません。
個人的には、専用ケースとかいらんから、もっと安くして欲しかったです。

カーボン調のハードケースはかっこいいけど、これなしでもっと安いほうがウレシカッタ・・・
「Swiftpoint P3 コントロールパネル」という公式ソフトをインストールすると、ボタンやTiltジェスチャーをより細かく設定することが可能です。
そしてこのソフトを起動させておくことで、Tiltモードが単なるスクロール操作ではなく、画面をスタイラスでフリック操作するように動かすことができます。が、本物のスタイラスほど精密に動かせるわけではなく、誤操作も頻発する上に、斜めスクロールの精度も何故が異常に落ちてしまう(慣性が効きすぎて思ったところで止まらない)ので、私は結局このソフトを使用するのを止めました。
私のようにTiltモードが、ただのスクロール操作であった方が使い勝手がいいと思う場合は、このソフトを使わなければいいだけなので、そこまで大きな不満点ではありません。
Swiftpoint GTとProPointの違い
ProPointは元々クラウドファンディングで資金調達して開発されたSwiftpoint GT というマウスの後継機に当たります。2つとも見た目はほぼ一緒ですが、中身は結構違うので、どちらを購入するか迷われている人は、ぜひ参考にしてください。
空中マウス機能の有無
Swiftpoint GTにはないプレゼンを想定した空中マウスへ切り替えられる機能がProPointには追加されています。切り替えは、マウス底部のボタンから可能です。立ったまま空中でマウス操作ができるので、プレゼンをよくする人には便利な機能です。
ボタン数の違い
Swiftpoint GTには、右クリックボタンと左クリックボタン、そしてマウスホイールが搭載されていましたが、ProPointではこれらに加えて、マウスの中ボタン(通常のマウスだとホイールを押し込んで使えるボタン)が新たに追加されています。
DPIの違い
Swiftpoint GTでは1250 DPIだったのに対し、ProPointでは1800 DPIまで引き上げられており、より精密なマウス操作を可能としています。
Bluetooth接続によるペアリングデバイスの数の違い
Swiftpoint GTとは異なり、ProPointは3つのデバイスとペアリング可能なので、複数のデバイスで1つのマウスを使用したい場合はProPointに軍配が上がりそうです。
値段の違い購入場所にもよると思いますが、ProPointの方がSwiftpoint GTより大体5000~10,000円くらい高いです。安い買い物ではありませんので、自分の必要とする機能やお財布事情に合わせてどっちにするかを決めるのがいいかもしれません。
ProPointを今回のレビューに基づき、5段階評価すると以下のようになります。
割と静か
上記のレビューでは触れませんでしたが、ProPointのクリック音は割と小さめです。静音マウスと比べてしまうとハッキリ音が聞こえてしまうレベルですが、かなり連打しない限りそこまでうるさいと思うことはありません。静音加工がされていない普通のマウスと比較すると、クリック音は小さいかなってくらいです。
独自スクロール操作が”かっぱえびせん”並みにヤメラレナイトマライ
マウスを傾けてのTiltモードによるスクロール操作は快適過ぎて、一度使うともう病みつきになります。今ではこのTiltスクロールがないとダメな体になってしまいました。この中毒性は文字では伝えきれない・・・是非体験して欲しい・・・!
高いけど、相応の満足感!
お値段は張りますが、画期的なスクロール機能のお陰で様々な作業がかなりラクになりました。また2020年の3月以降、毎日2時間~5時間くらいぶっ続けで使用していますが、ペンのように持つ「ペングリップ」形状により手首や腕が痛くなったことは一度もありません。個人的には金額に見合うだけの価値は十二分にあると思っています。
省スペースにはマジでモッテコイ
ProPoint自体が小さいので、作業場が狭くてもあまり気にならないのも評価できるポイントです。今使っているマウスがキーボードにガンガン当たってキレそうになっている人には、心の底からオススメしたい。
小型で高性能かつ手首が痛くならないマウスをお探しの方は是非ご検討ください。持ち運びにも便利なマウスですが、家や職場のデスクトップPCのメインマウスとしても十分使用できる優秀なプロダクトだと思います。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。