リモートワークの増加により、Zoomと並んでMicrosoft Teamsの利用も大幅に増えているようですね。セキュリティ上の問題や信用度から、教育機関ではMicrosoft Teamsが使われる傾向があるようです。
また、Microsoft謹製ということもあり、Officeソフトとの連携もバツグンで、使いこなせればとても強力なプラットフォームです。
ただ、Zoomと比べると細かい設定の変更は、結構複雑です。
Microsoft Teamsでは、組織に追加したユーザーを「ゲスト」か「メンバー」に振り分けることができるのですが、フリー版では登録時のみこの振り分けが可能で、一度ユーザータイプを決定してしまうとMicrosoft Teams内で再設定はできません。また、プロ版では有無を言わさず「ゲスト」として登録されます。
この二つのユーザータイプを登録後に変更するには、Azure Active DirectoryというMicrosoftが提供しているIDを管理できる別のクラウドサービスを使用する必要があります。
今回の記事では、Azure Active Directoryを使って、Microsoft Teamsに登録されたアカウントのユーザータイプを変更する方法をご紹介します。
Azure ADのPowerShellを使ってユーザータイプを変更する
前提条件
この方法でユーザータイプを変える前提として、お使いのMicrosoftアカウント(Microsoft Teamsで作成したチームの所有者のもの)をAzure Active Directory(以下 Azure AD)に登録・サインインする必要があります。
このチュートリアルでは、「gehofi118@mbox.re(捨てアド)」のユーザータイプ「Guest」を「Member」に変更する過程を例として使用しています。
STEP.1
Azure ADでPowerShellを起動する
画面上部の検索バーの隣ににあるアイコンをクリックしてAzure上のPowerShellを起動します

PowerShellを起動
STEP.2
PowerShellをAzure ADに接続する
PowerShellのコンソール画面に「Connect-AzureAD」を入力してEnterを押します

STEP.3
Azure ADに登録されているユーザーを読み込む
「Get-AzureADUser」を入力して、Azure AD/Microsoft Teamsに登録されているユーザー情報を表示させます

STEP.4
UserPrincipalNameをコピーする
ユーザータイプを変えたいアカウントのUserPrincipalNameをコピーします 

STEP.5
ユーザータイプを変更するコードを入力
「Set-AzureADUser -UserPrincipalName STEP.4でコピーしたUserPrincipalName -UserType Member」をコンソールに入力しEnterを押します

STEP.6
ObjectIdを入力
ユーザータイプを変更したいアカウントのObjectIdをコンソールに入力(コピペ)してEnterを押します

STEP.7
Azure ADで変更を確認する
変更が上手くいていれば、Azure ADのユーザープレビューで、アカウントのユーザータイプがMemberに変わっています

以上です。