どーもヤマジです。
最早あることが当たり前のインターネットですが、接続状況によってサクサクだったり、モッサリしたりしますよね。何が原因か知りたくて、調べているとブチ当たる壁が専門用語な気がします。
この記事では、ネットの回線速度について調べてみるとよく聞くコトバで、サラッと流しているけど、よくよく考えると何なのかよー分からん
- アップロード(上り)
- ダウンロード(下り)
- Ping
をイラスト付きで分かりやすく説明していきたいと思います。
アップロード(上り)とダウンロード(下り)とは?
アップロードとダウンロードはネット回線云々関係なくよく使うコトバなので、スルーしがちですが、今一度確認しておきましょう。
アップロードとダウンロードと聞くと、誰かにデータを送りたいときや何かしらのデータが欲しいときだけに行っている気がしますが、実はインターネットを使用しているときは、常にこの2つの動作が交互に繰り返し行われているのです。
ここではキャッチボールに例えて考えていこうと思います。
アップロード(上り)というのは私達が使っている端末(パソコンやスマホなど)から、データが格納されているサーバーに情報を送ることを指しています。
つまり何かのファイルをアップロードすることだけがアップロードではなく、文字を入力して検索をかける、どっかのサイトのリンクをクリックしてジャンプするといった行動も厳密にはアップロードです。なぜなら、これらの行動はサーバーに情報を伝達していることを意味しているからです。
またアップロードを行う端末をクライアントと呼びます。
この流れをキャッチボールに当てはめると、クライアントとサーバーはボールを投げ合う人たちです。そして、クライアントとサーバー間で行き来する情報がボールということになります。
例えば、「YouTube 落雷 直撃」というキーワードである動画を検索しようとすると、以下のような構図になります。

パソコン/スマホといったクライアントから、「YouTube 落雷 直撃」という情報が込められたボールがサーバーに向かって投げられています。この一連の流れがアップロードです。
ここまでくれば察しが付くかと思いますが、ダウンロード(下り)はサーバーからクライアントにボール(情報)を投げ返すことを指しています。この際、サーバーはクライアントが要求したボール(情報)を投げ返します。

アップロードとダウンロードの質を表すために使われている単位がMbps(メガビーピーエス)です。
このアルファベットが具体的に何を示しているかというと、1秒間に送ることができる情報の大きさです。ちなみにMbpsはmegabit per second(メガビット/秒)の略称です。

んでもってこれを先ほどのキャッチボールに当てはめると、Mbpsとはつまり1秒間で投げられるボールの大きさということになります。
当然このボールがデカければ、デカいほど大量の情報を送ることができるわけです。

そしてこのボール(情報)の大きさこそが、実際にネットを使用する私達にとってはネットの速さとして体感される一因となります。
Ping
アップロードとダウンロードの説明で、1秒間に送れる情報が大きければ大きいほど体感として速くなると話しましたが、ここには少し落とし穴があります。
どんなに大きな情報を1秒間に送れるポテンシャルがあったとしても、実際に送ってもらわなければ情報は伝わりません。言い換えれば、アップロードとダウンロードの容量がいくら大きくても、毎回情報を送るまでにモタつけば体感としてそのネット回線は遅くなります。
この情報を送るまでにかかる時間、つまりレスポンスの良しあしを表しているのがPing(ピン)です。
先ほどのキャッチボールで考えてみると、Pingはボール(情報)を投げるまでに要する時間です。同じ大きさのボールを投げられるとしても、投げるまで時間がかかればボールが1往復する時間も必然的に長くなってしまいます。

Pingの値が低いAの方がボールの往復時間が短いですよね。一方でBは、投げられるボールの大きさは、Aと同じでありながら、ストレッチとか余計なことしてモタモタしちまってるから、倍のコマ数になってます。
これはつまり、アップロードとダウンロード容量が大きくてPingが高い回線よりも、アップロードとダウンロード容量がそこまで高くないけどもPingが低い回線の方が、結果的に速くなることもありえることを指しています。
Pingが低いとクライアントとサーバー間のやり取りの往復が速いからですね。
Pingを表す単位はmsです。モビルスーツではありません、ミリ秒です。
一般的に40ms以下なら速いとされています。ただFPSなどのオンラインゲームをやりたい場合は、プレーヤーの位置情報やグラフィックなどの大量のデータのアップロード、ダウンロードを随時スピーディーに繰り返すことができなければ、快適に遊べないので20ms以下であることが望ましいです。
アップロードとダウンロードの単位Mbpsはデカければデカいほど良いといいましたが、Pingの場合は逆で値は小さければ小さいほど良いです。
1.アップロード
- クライアント(私たちが使っている端末)からサーバーに情報を送ること
- 単位はMbps
- Mbpsはデカければデカいほどイイ(結果的に速く感じる)
- 10Mbps以上あれば大体何しても快適
2.ダウンロード
- サーバーがクライアント(私たちが使っている端末)に情報を送り返すこと
- 単位はMbps
- Mbpsはデカければデカいほどイイ(結果的に速く感じる)
- 25Mbps以上あれば大体何しても快適
3.Ping
- クライアント/サーバーが情報を送り出すまでに要する時間
- 単位はms(ミリ秒)
- msの値は小さければ小さいほど快適(速い)
- 40ms以下なら大体なにしても快適(オンラインゲームは20ms以下が理想的)
という具合です。
ネットの速さはこの3つの要素から決まります。3つ目に挙げたPingは、結構見落とされがちです。アップロードやダウンロードの数値が良くても、ネットが遅いと感じる場合はPingの値も調べてみてください。
この3つの値は例えば、以下のサイトの「スピードテストを開始する」から計測することができますので、是非ご活用ください。