どーもヤマジです。
今まで当ブログでは、オンライン教材として使えるパワポのテクニックについて、いくつか記事を書いてきましたが、今回はその第3弾としてこの記事のアイキャッチ画像のような「バラバラ漢字クイズ」の作り方を解説していきたいと思います。
応用すれば、漢字以外にも使えるテクニックですので、この機会に是非覚えてみてください。
バラバラ漢字クイズの作り方
今回は例として、漢字の「漢」を3つのパーツに分解し、クイズを作っていこうと思います。

STEP.1 バラバラにしたい漢字を入力し、色を黒以外に変更
- バラバラにしたい漢字を入力して、スライド限界まで大きくします
- 色を完全な黒じゃないものに変更します。ここではグレーっぽいやつにしてます

MEMO
パーツの色が完全な黒だと、この後の工程で行う部分的な「透過処理」が上手くいかないため、別の色に変更します。完全な黒じゃなければ大体OKです。フォントは各パーツがクックリしている「HGS明朝E」がおススメです。STEP.2 テキストだった漢字を画像形式に変換
漢字を選択状態で右クリックを押して、[切り取り]を選びます。

すると一回スライドが真っ白になるので

スライドの空白部分を右クリックし、[貼りつけのオプション]内の一番右のアイコンを押して、先ほど切り取った「漢」を画像としてスライドに貼りなおします。

MEMO
見た目はさっきとあまり変わっていませんが、テキストではなく画像になっています。こうすることで、画像として細かい部分を編集できるようになります。STEP.3 必要なパーツの数だけ、漢字をコピペ
必要なパーツの分だけコピペします。今回は3つのパーツに分けたいので2回コピペ (Ctrl+C → Ctrl+V) して「漢」が合計3つになるようにします。

STEP.4 [トリミング]でざっくりパーツの形に
- パーツにしたい漢字をクリックして選択状態にします
- [図の形式]タブをクリックします
- [トリミング]をクリックします
- 欲しいパーツの形にざっくり合わせます(大体でOK)
- 大体パーツの形に調整したら[背景の削除]をクリックします

STEP.5 [背景の削除]でパーツに余分なところを非表示に
- [保持する領域としてマーク]をクリックします
- ペンアイコンが出てくるので、自分が欲しいパーツで紫色になっている部分を元の色になるまでグリグリします(紫色が見えなくなる部分です)
- 終わったら[変更を保持]をクリックします

こうすることで欲しいパーツだけが綺麗に残り、要らない部分は表示されなくなります。

同様の手順(STEP.4 & STEP.5)を他の2つの「漢」にも行い、欲しいパーツを手に入れます。

STEP.6 各パーツをもう一度、[切り取り]→[貼りつけ]する
STEP.5で3つのパーツに分けることができましたが、実はこの状態はトリミングした部分が見えなくなっているだけです。以下の手順を通じて、非表示にした部分を完璧に削除し、見た目通りの独立したパーツの画像として整えていきます。
- パーツの上で右クリックします
- メニューから[切り取り]を選択します
- スライドの何もないところを右クリックして、[貼り付けオプション]内の一番右のアイコンをクリックし、貼り付けなおします。こうすることで、先ほどトリミングして非表示にした部分が完璧に削除されます。
- 残りのパーツも同様に❶から❸の手順をやります



MEMO
ぶっちゃけこのSTEP.6はスキップしてもいいんですが、完成時に画面切替えを適用したときの見栄えがよくなるので、載せておきました。トリミングによる非表示箇所が残っている場合は、正解表示時にパーツが正しい位置に移動する際に非表示箇所が表示されてしまうのです。ちょっとカッコ悪いですよね。STEP.7 パーツを正しい形に並べ直し、スライドをコピペする
- パーツを正しい形に並べます
- 左側のスライドをクリックし、コピペ (Ctrl+C → Ctrl+V)して、スライドを複製します

STEP.8 パーツをイイ感じにバラバラに並べる
1枚目のスライド内のパーツの大きさや角度を変えて、イイ感じにバラバラに並べます。

STEP.9 スライドに画面切替え[変形]を適用する
- 2枚目のスライド(答えがある方のスライド)をクリックします
- [画面切替え]タブをクリックします
- [変形]をクリックします

MEMO
画面切替え効果の一つである[変形]は、前後のスライド内にあるオブジェクトの位置や角度、大きさをアニメーションをつけて自動で補間してくれる非常に便利な演出機能です。ただPowerPoint 2019以降にしかない効果なので、見つからない場合は古いヴァージョンかもしれません。スライドショーで動作確認
スライドショーを起動させて、ちゃんと動作するか確認しましょう。

MEMO
この設定ではスライドショー中に一度クリックすると、答えが表示されます。以上です。