どーもヤマジです。
ドイツと言えばソーセージだるぅお!?みたいなイメージがありますが、現実のドイツではソーセージだけでなく、ピタパンにこれでもかというほどぶち込まれたケバブも手軽に手に入る軽食として大変人気です。

Alex Kehr from Malibu, United States / CC BY 2.0
いや、このボリュームもう軽食じゃないですね、食です。
大きな駅周辺にはケバブ屋が確実に1軒はあるので、ドイツに旅行で来た人も最初に口にするものがソーセージではなくケバブという人もいるとかいないとか。
場所によっては数百メートルに1軒あるぐらいの頻度でお目にかかれるケバブはもはや現代ドイツのソウルフードです。
ドイツ系のインビス(軽食屋)は夜10時とかに早々と店じまいしてしまいますが、トルコ系・アラブ系のケバブ屋は割と深夜3時とかまで営業しているので、ベロベロに酔っぱらった深夜に幾度となくケバブに救われた私も今や立派なケバブ信奉者。
ただ日本人たるもの一度は想像することがあると思います。
「あの肉・・・米と喰いてえ・・・。」
そんな全日本人(私)の夢を叶えてくれるのがDöner Boxです。
Döner Boxとは?
通常のDöner Box(ドネルボックス/デューナーボックス)は、箱状の容器に入った揚げたてのポテトの上にケバブの肉を載せ、その上からヨーグルトソース、またはニンニクソースをかけたテイクアウト向けのジャンクなメニューです。
実はこのDöner Box、ポテトの代わりにご飯を入れてもらうことができるのです。
通常は フライドポテト+ケバブの肉 で提供されるDöner Box。
しかし店内のショーケースに米(ピラフ)がある場合は、ポテトの代わりに米を入れてもらうことが可能です。

大体8割くらいのケバブ屋にはこんな感じでお米のトレーも陳列されてます
米の上に肉・・・こいつぁもう丼ですよ!丼!!
頼み方はシンプルで
「Eine Döner Box mit Reis bitte.」
(アイン デューナーボックス ミット ライス ビッテ)
です。「mit Reis」の部分がキモですね。「mit」は英語の「with」で、「Reis」は「rice」、そして「bitte」は「please」なので
「Döner Boxご飯付きでオナシャス」
というフレーズになっています。
英語にすると
「A Döner Box with rice please.」的な。シランケド
あと赤字にした理由は、ちょっとカタカナ表記だと語弊がある発音だからです。ガチでちゃんと言いたい人は☟の2つの記事も読んでみてください。
より丁寧な頼み方のヴァリエーションとして
「Ich hätte gern(e) eine Döner Box mit Reis.」
というのもありますがちょっと長くなるので説明は割愛させてもらいます。
丁寧さがどうとかワーワー言うとりますが、ケバブ丼を手に入れるために何より重要なのは「mit Reis」を忘れずに言うことです。これを言わないと、普通のフライドポテトとケバブ肉のDöner Boxが出てきますので。
これでもかとパンパンに詰められているカロリーの塊。
パンパン過ぎて、若干開けにくいフタを慎重に開きます。

ケバブ丼オープンナッ!
ドイツあるあるですが、ソースを死ぬほどかけてもらえます。このときも店のオッチャンに「あの・・・ソースちょっとだけでオナシャス」と言ったものの、ご覧の通りの氾濫具合。ドイツサイコー。
ちなみに今回はヨーグルトソースを選択しました。

フタを破壊
あまりにもフタにソースがつき過ぎてて、食う度に手が汚れそうなので、思い切ってフタの部分を破りすててやりました(慎重に開けた意味ねー)。奥の一枚は、容器そのものを引き裂きそうになったので、あえなく断念。
フタ破壊すると見た目はちょっとアレですけど、格段に食べやすくなるので地味にオススメです。周りに人が少ないときには是非。

コメぇぇええええ!!
少し食べ進めると、米がお目見えします!ヨーグルトソースのほのかな酸味がコンガリ焼けた肉の旨み引き立て、そこに米が参戦するのですからマズイわけがありません。私の中の日本人のDNAが感涙です。やっぱ米最強。原点にして頂点。
あえてさらにワガママ言わせてもらうと、箸が欲しい。箸が。ちょっと力入れたら折れる絶妙なバランスでできたプラスティックフォークとか、夏祭りの金魚すくいのアレかよ。もう単語が出てこねぇよ。(2020年8月18日追記:出てきました「金魚すくいのアミ」です。「ア」までは出てました。)
ちなみに入っているお米は、おそらく粘り気のあるジャポニカ米とパラっとしたインディカ米でできたピラフで、ジャポニカ米の量が多めなので日本人の口にも良く合います。お店によっては、全く粘り気のない米しか使っていないところもあるんですが、そこはまぁご愛嬌。

KANSHOKU!
うまかった・・・。おこぼれを狙って足元を這いずる小汚ねぇ鳩たちをいなしながら食べるケバブ丼は格別でした。
食後にグビっとビール一杯!も悪くないですが、せっかくなのでトルコのソフトドリンク「Uludağ(ウルダ―)」を購入しました。
ウルダ―は大体どこのケバブ屋でも売ってます。

トルコのソフトドリンク「Uludağ Gazoz(ウルダ―ガゾス)」
炭酸レモネード系で、何となく三ツ矢サイダーっぽいので、これまた日本人的にちょっと懐かしい味です。
この日のドイツは30度越えでなかなかの暑さだったので、早くフタを開けようとウキウキしながら見てみると

WTF
NANKA YABASOU NANO TSUITERUN DESUKEDOOOOOOO!!
いや意味わかんないです。ドイツに8年くらい住んでますが、こんなん初めてです。ザケンナコラー。
とりあえず付着物の臭いを確認。
柑橘系。
よし、飲もう。
ということで口に触れる部分だけ少しフキフキしてから飲みました。もともとレモネード系の飲み物なので、よーわからん柑橘系のグリースみたいな付着物がほどよくフレッシュさ引き立て・・・・・とかグダグダ考えていたのも束の間、気づいたらその辺の雑草にウルダ―で水やりしてました。
今回紹介したDöner Box mit Reis(オレ訳:ケバブ丼)は、米の禁断症状が出てしまった日本人にはサイコーの逸品です。
お値段も3.5ユーロくらい(400円ちょいくらい)で普通のピタパンに挟まれたケバブよりもちょっとだけ安くしているお店が多いです。
飲み物にトルコの炭酸飲料「Uludağ(ウルダ―)」を頼めば、気分はもうイスタンブールです。まぁトルコ行ったことないけど。
ファッキンコロナの影響が収まって、また自由に旅行できるようになった際に、是非ドイツでご賞味ください。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。