どーもヤマジです。
空前のサブスクブームですね。
サブスク、つまりサブスクリプションサービスの略ですが、要は従来の買い切り型の商品提供ではなく、毎月〇〇円を支払って、その期間サービスを享受できるというものです。
この流れはNetflixやSpotify、iTunesといった娯楽関係だけでなくMicrosoftが提供するMicrosoft 365(旧:Office 365)などの仕事関係のツールでも見られます。
新しいOfficeソフトの購入を検討しているとMicrosoftがやたらMicrosoft 365をゴリ押ししてくるので、「はぁ( ゚д゚)?」となっている人も多いのではないでしょうか?
サブスクだと毎月決まった額を払っていくシステムなので、あまり馴染のない人からすると支払うものによっては
「永遠に自分のものにならねーのかよ!」
「死ぬまで搾取されそう」
と感じる人もおられるのでは。私がそうでした。
私は仕事柄、パワーポイントを使うことが多いのですが、デスクトップPCにはOffice 2016年版が入っていました。そろそろ新しいOfficeが気になり始めて、最新のOffice 2019をググってたら、やたらMicrosoft 365をススメられるので、今回の記事では
PowerPoint (Office 2016年版)
PowerPoint (Office 2019年版)
PowerPoint (Microsoft 365版)
の違いを比較し、今Office 2016(またはそれ以下のヴァージョン)を使っている人はOffice 2019とMicrosoft 365のどっちに乗り換えるのがいいのかを考えてみたいと思います。
見た目と機能面での違い
パワポ というかOfficeソフトは3年周期で新しいヴァージョンがリリースされます。
Office 2010から2013になったときは特に見た目(ユーザーインターフェース)の変更が大きかったと思います。
パワポのOffice 2016版と2019版、そして365版ではどう変わったのでしょうか?この3つの中でも特に違いが見て取れる
- [ホーム]タブ
- [画面切替え]タブ
- [描画]/[ペン]タブ
- [挿入]タブ
を機能面も含めて比較していきたいと思います。
2016版と2019版は、細かい配置は違えどそこまで変わっていませんね。一方365版
は一つ一つのアイコンが一新されて、よりポップな感じになっています。
また365版では「ディクテーション」なる機能が追加されており、これを使うと文字をキーボードでなく、音声で入力することが可能です。
ここはパッと見、3つとも同じように見えますが、2019版と365版
には「変形」という画面切替えのアニメーションが追加されました。
そもそも画面切替えという機能は、スライドとスライドを切り替えるときに使用されるアニメーションなのですが、2019版と365版に追加されたこの「変形」は地味にイイです!
なにがイイのかは文字で説明するより、見た方が早いので、こちらの動画をご覧あれ☟
どうですか?なんかMicrosoft製のソフトにあるまじきオサレな演出じゃないですか?
「変形」は、2枚のスライドに共通の文字や画像がある状態で、スライドを切り替えると、文字の方向や画像の位置・大きさの違いを自動的にイイ感じに補完/変形してくれる機能です。見せ方によっては相当オシャレなプレゼンにできますよ!
2016版では「ペン」という名称だったタブが、2019版と365版では「描画」というタブに変わりました。
また2019版と365版にはペンの種類に「鉛筆」も追加され、より温かみのある文字やイラストがパワポで描けるようになっています。
そして365版ではペンで描いた線にアニメーションをつけることが可能です。

なかなか面白い機能ですよね。より印象に残る演出に一役買いそうな機能です。
すみません、[挿入]タブに関しては2019版の画像しか用意できませんでした。
が、2019版および365版には新たに[アイコン]という機能が追加されています!これを使うと、著作権フリーの非常にイカシタピクトグラムイラストをスライドに挿入できます。
2016版まではネットでチマチマこういうのイラストを拾ってくるしかありませんでしたが、その手間が一気に省けます。また著作権等についても考えなくていいのも助かります。
また場面に応じた様々なイラストが同じテイストで用意されているので、統一感のある見た目のスライドが簡単に作成できます。
さらにネットで拾ってきた画像とは違い、色を自由に変更したり透過させたりできるので、マジでクッソ便利です。
しかしユーモアのセンスではピクトグラム画像を無料で提供しているサイト「Human Pictgram 2.0」さんに軍配があがりますね。ただ絵のテイストは、パワポの「アイコン」と似ているので、この両方を組み合わせることでさらに自由度の高い統一感のあるスライドが作成できそうです。
参考 Human Pictgram 2.0Human Pictgram 2.0
料金設定の違い
Office Home & Business 2019
ライセンス:永続ライセンス
インストール可能PC台数:2台
Microsoft 365 Personal
ライセンス:サブスクリプション(1年更新または1か月更新)
インストール可能PC台数:5台

PowerPoint 2019版単体
インストール可能PC台数:2台

という具合です。
パワポだけ必要って場合は単体版を買うって選択肢もありますが、まぁ大体の人がワードとかエクセルも使うと思うので、そうするとOffice Home & Business 2019かMicrosoft 365 Personalのどっちかになりますよね。
サブスクは冒頭でも述べたように、止めない限りずっと払い続けていくことになるんですが、逆をいうと止めたら払わなくていいわけです。
当たり前じゃんって思うかもしれませんが、急用で数か月だけOfficeソフトが必要になった!みたいな場合は月払いのMicrosoft 365 Personalの方が断然お得です。必要なくなったら、Microsoftアカウントページからサブスクを解除するだけ。
仕事などでOfficeソフトをよく使う場合は、ちょっと悩むパターンですね。
Office 2019は、今のところMicrosoft 365と大きな機能面での違いはありません。
ただ今後Microsoft 365には、今回の記事でも取り上げた[ディクテーション]やペンのアニメーション効果など新機能が続々追加されていきます。Microsoft 365をサブスクする限り、こうした機能面でのアップデートを常に享受できます。
一方で2019版は、機能面でのアップデートはないので、Microsoft 365と年々差が開いていきます。しかも2021年10月5日にOffice 2021が発売されます。そうすると今の時期に2019を買っちゃうとなんか損した気分になるかもしれません。
3年ごとに、それか数年おきに、買い切り版のOffice 20〇〇を買っていくのもできなくはないですが、インストールもメンドイし、やってることは結局本質的にサブスクと変わらないですよね。
いや俺はずっと同じの使い続けてやるぜ!って息巻いてる人もいるかもしれませんが、周りが結局どんどん新しいのを利用するようになっているので、互換性とかの問題でずっと古いヴァージョンを使い続けるのは現実的ではありません。
実際今Office 2007とか使っている人とかってもうあんまりいないと思います。
なので、だったら最初からサブスク版のMicrosoft 365を買っちゃえばえぇんちゃいますの?というのが結論です。
必要なくなったら、その段階で切っちゃえばいいわけですしね。切らなければ、それはそれで常に最新版なわけですから、互換性とか機能面で頭を抱えることもありません。

今回はパワーポイントの機能面の違いなどを見ながら、Office 2016と2019、そしてMicrosoft 365を比較し、2019と365のどっちが「買い」なのかを考えてみました。
個人的には機能面や互換性の問題にも悩まされず、そしていらなくなったら辞められるというサブスク型のMicrosoft 365の方が長期的にみるとお得ではないかという見解です。
またMicrosoft 365では1か月の無料お試しもあるので、気になる人は一度やってみるといいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
