「コロナ」の語源
この記事のサムネでもう殆どネタバレしちゃってますが、”コロナ”の語源はラテン語の”corōna”で意味は”王冠”や”花輪”だそうで、Wikitionaryによると、かつてはローマ人の間で、際立った功績を挙げた者に贈られた花輪や冠のことだったそうな。ウイルスの表面にある突起物が冠に見えることに因んでこの名前が付けられたそうです。
実際のコロナウイルスの画像
出典:国立感染症研究所:https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html
また、ラテン語の”corōna”は古典ギリシャ語の” κορώνη (korṓnē)”から借用されたことばで、こちらの意味は”花輪/花冠”だったそうです。
太陽の外層大気も名称はコロナですが、これも同様の理由からで、太陽の冠のように見えることからこの名前になっているようですね。
またメキシコのビール銘柄でもコロナ・エキストラなるものがあり、これも”冠”由来で、ロゴにもバッチリ冠が描いてあります。
出典:コロナ・ビール公式サイト:https://corona-extra.jp/#section05
ビールの王様にしたろやないかい!というメーカーの熱い思いから名付けられた感じなんでスかね。聞くところによると、画像のようにボトルの淵部分にレモンやライムが添えられて出されるそうな。シャレてますね。
残念ながら、コロナウイルスの風評被害で売り上げが落ちているとか。いや、まぁ名前の由来は一緒だけどさ。ウイルス的な繋がりはないから、見かけたら買ってあげましょう。どっかのアマゾンでも買えるようです。
「コロナ」と同じ語源のことば
”冠”と聞いてアッと思った人もいるかもしれませんが、英語の”crown”が語感も似てるし意味も正に”王冠”ですよね。
何を隠そう、この”crown”は”corona”と同じ語源を持つことばなのです。
このように一つの言語内で同じ語源を持つ姉妹関係にあることばのペアを二重語といい、3つ以上だった場合は三重語や多重語などと呼ばれます。
似た語感を持つことばを探ってみると意外と語源に共通点があったりして面白いです。何気に語学学習で単語覚えるときとかに使えます。ストーリー的に覚えられるので定着度がダンチです。
いやメンドクセーよって思うじゃないですか?
いや、実際めんどくさいです。
でもただの単語暗記ロボットと化すことに疲れてしまった人にはいい気分転換になるかもしれません。
英単語の場合、グーグルで「調べたい英単語 word origins 」と検索すると一番上に簡易的な語源の図が表示されます:
↑は”origin”のオリジンを検索してみました、の図です。
あとこの検索結果の詳細をクリックすると、検索単語の年代別の使用状況も知れてなかなか面白いです。どういうわけか1850年から1900年の間でこのことばが最も使われていたようですね:
もっと詳しい語源の情報を知りたい場合はWiktionaryで調べるといいです。ただ日本語版のページはそんなにない上に、情報量も大したことないので、英語とかで見た方がいいですね。
英語で読むのなんてダリーよ、ハゲ!って人はImTranslatorっていう翻訳ツール(Google Chromeの拡張機能)をインストして使えば、幸せになれます。
使い方等は『翻訳ツール ImTranslatorの使い方 :情報収集効率UP!英語記事が簡単に読める!』で解説していますので、興味があればぜひ読んでみてください。
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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